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#Dありがとう

Dの無期限活動休止前 Last Tour 2023~2024「血界」Grand Final@豊洲PITにいってきました。

活動休止だからとか、解散するから、というきっかけでライブに足を運ぶことについて、個人的にちょっと思うことがあるので、今回も行かない、かなあ…とぼんやり思っていたんですが、いろいろと奇跡的にタイミングがあって、これは行くしかないだろうと覚悟を決めて行ってきました。

ライブの感想ももちろん書きたいんですけど、Dとの思い出をダラダラ書きたいので書きます。

ヴィジュアル系バンドのライブに行ったのはDが初めてでした。
Dを知ったきっかけがなんだったのかは忘れてしまったんですが、SHOXXに載ってたとか、そんな感じ…?
…いや、ちがう、Gab.だ!!!
Dが「闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア」リリースのタイミングで、Gab.の表紙になっていたのを見たのが最初。
まだSNSmixi以外普及しておらず、Youtubeもほとんど日本では使われていなかった頃。
オフィシャルサイトに「The name of the ROSE」の試聴音源が出ていて、その中の「Sleeper」に惹かれてアルバムを買いました。
「闇薔薇*1」は最初あまりにもインパクトがすごすぎて理解できなかった。なに…???って思ってた。
アルバムに入ってた「Sleeper」のPV(敢えてこう書く)、スーツで4人が演奏しているシンプルな感じが「闇薔薇」のイメージとはまた違った印象になり、こういう楽曲もあるんだ…!とどんどん好きになっていきました。

今もですが新規ハイ起こすと周りも巻き込んで永延とそのことばかりになるので、同じクラスの友達に半ば無理やりアルバムを渡し、聞いてもらったりしていました。

「The name of the ROSE」のリリース後、AXでTsunehitoさんが加入。
私はまだその当時ヴィジュアル系バンドのあれやこれが全くわかってなかったんですが、ちょっとざわざわしてたのは覚えています*2
バンギャの世界をよく知らないまま、翌年の3rd ANNIVERSARYワンマンツアーの大阪BIG CATに行きました。
一人でヴィジュアル系&ライブハウスは無理や…!と、友達に無理やり着いてきてもらって…。
初めてのライブハウスだったけど、それ以上に初めてのヴィジュアル系バンドのライブはめちゃくちゃカルチャーショックだった。
映像で見たことあったヘドバンのインパクトのすごさ、
当時、賛否両論あった咲き(咲き声も)、
個性が強すぎてなんでそうなった?と思ったデスボイスのメンバーコール、
動き全般の意味が分からなかった逆ダイ。
いや~、「なにこれ?????おもしれ~~~!!!!!!!!!!」だった。
最初は怖かったけど、なんかこの独特な文化がおもしれ~!と思って、そこからヴィジュアル系バンドをどんどん聞くようになったし、ライブにも行くようになった。

後に解散まで追いかけて、さらには次のバンドまで追うことになるヴィドールもDがきっかけでよく聞くようになりました。
当時はSNSない代わりに、ファンサイトやブログ文化があって、そういったところで複数のバンドを推してる人も多かったし、掛け持ちして好きな人が多いバンドは、対バンも多かったので必然的に見る機会も多かった、というのもある。
私がD好きになってからは対バン少なくなってたし、行った記憶も薄いといえば薄いんだけど…。対バンきっかけでいろんなバンド好きになったのはどっちかというとヴィドールの影響か…Dとは直接関係ないのでこの辺で終わります。

インストアイベントという文化を知って、初めて行ったのもDでした。
Youtubeや配信がない時代って、バンドマンが話してるところを見れる機会もライブ以外だと少なかったので、こういうイベントにすごく憧れがあったなあ。
今では絶滅してそうだけど、CDの購入特典でコメントCDとかコメントDVDって多かったよね。
初めてDがツアーで金沢を入れてくれて、インストもしてくれたとき。
あのときサインしてもらったTafel Anatomieのアルバムは今も大切な宝物です。

自分がバンギャとしてフットワークの軽さを得られたのは間違いなくDに出会ったからで、この出会いがなかったら自分の人生は大きく変わっていたと思います。
自分がどう生きていけばいいかわからなかったとき、Follow meツアーのファイナル・赤坂BLITZで演奏された「Ultimate lover」にとてつもなく救われました。

私は、2006年に出会って、徐々に活動を追うことが減り、最後にライブを見たのが10年前の47都道府県ツアーという、非情なやつです。
今更ファンだった、なんていうこともできないレベルなんですけど、出会ったことでの恩恵が大きすぎて、感謝してもしきれないな、と思っています。
追わなくなった理由はいろいろあるんですけど、Dの音楽やDのメンバーが嫌いになったとかでは一切ないです。
むしろ、そこが嫌になったわけじゃないのに、楽しく追えなくなったのは当時すごく悔しかったし、悲しかった…。
でもほら、いろいろ…あるじゃないですか…通ってると……。

ライブ行くにあったって、最新アルバム「血界」を購入しました。
ヴァンパイアストーリーについては、非情なやつなので本当最初の新規ハイ起こしてたころに把握してた情報くらいしか覚えていなくて、本当に申し訳ないのですが、楽曲や衣装に至るまで、一貫してこだわりのあるコンセプトは本当にかっこよかったです。

最後のライブだけど、この10年のことはあまりわからないし、俯瞰して見る感じになるのかな…って思っていたんですけど、1曲目の「Schwarzschild」でぐっと自分の中の時間が巻き戻った気がしました。
「太陽を葬る日」、「Vampaire Missa」は、ライブでも音源でもめちゃくちゃ聞いた曲。
あ~、Dだなあ…ってじんわりと心が昔を思い出して、来てよかったな、って思いました。

全体的なフリなどあんまり変わってないので、音源でしか知らない曲、ほぼ知らない曲といろいろあったものの、バンギャ長い人なら誰もできる「知ってるふり」が最大限発揮されました。
最近の拳のやり方って、手首を曲げてその手首を押し出す?みたいなスタイルが多いっぽいから、そういうスタイルが見える曲はわりと最近の曲なのかな…??って思ったりしてた。場所的にお客さんもよく見えたので…。

ファイナル公演で販売されたペンライトのタイミングが全然わからなかったので、周りを見つつだったんだけど、鳥の囀り?みたいなSEが前触れっぽくて、「今つけるんだ…思ってたより早いな…」って思ったら違った。Face始まった。

あとのアンコールでASAGIさんが、

ASAGI「Faceのときにさ…」

会場:笑

ASAGI「ロザリーペンライトみんなつけてて…ちょっと(SEが)似てるよね笑。それでFace始まって消してくれて…それを見て、あぁなんてかわいいんだろうって思ったよ」

って話してたんだけど、笑いながらも、心底愛おしそうな声色で話してたASAGIさんが印象的だった。

アンコールのMCはメンバーさん一人ずつのMCもあって、わりと毅然とした感じでみんな話してたのだけど、最初のASAGIさんがこらえきれなくて泣いちゃったときは私も涙が出てきてしまった。
そのあと、このライブが終わったあとは、一人でDという船を磨いたりして…なんて話をぽつりぽつりしてたのが、すごくさみしそうで。笑って話してたけど、ずっとずっと大事にしてたものを、覚悟を決めて手放すような、そんな感じがして。
今それを思い出し、書きながら泣いています(?)。
なんかもう本当に、切なくて……。
叶うならずっとDを続けていきたかったであろうことが、それだけで伝わってきて。
でも、願うだけじゃどうにもできない現実があって。

アンコールでNight ship-D-が始まったとき、なんとなく、結成してすぐくらいからよくやっていた曲をこのままやるんだろうな、って思った。
闇薔薇、7th ROSE、Alice、闇の国のアリス、真昼の声、Lost breath、EDEN。
びっくりするくらい体が自然と動いて、高校生の、Dを見つけて、好きだなって思った自分を思い出した。

最後は絶対EDENなんだろうな、とアンコール始まってから確信めいたものがあって、
多分あの会場にいた人はみんなそう思ってたと思う。
前回ライブへ行ったときは聞いてないEDEN。
もう何年ぶりに聞いたかもわからないけど、ファンが歌う歌詞として出来上がりすぎてて、めちゃくちゃ泣いてしまった。

ただ僕を包んで 暖かな光と その声と その愛で
もう何も迷わない このすべて捧げよう
いつまでも いつまでも とめどなく…

いや、泣くじゃん…これは…?
こちらの祈りでもあるし、あちらの祈りでもあるじゃん…?(曖昧表現)

私がDのライブ行き始めた頃は、ラストがほぼ確実にEDENだったと思う。
ただそこからしばらくして、EDENを最後にやらなくなった…し、そういう説明がASAGIさんからもあったような記憶がある。
それからは頻繁に遭遇できなくなり、ラストを飾れるような曲も増えたからかな~って思ってたけど、特別だったんだろうな。
よく聞いてた時期は「特別だ」と文字では理解できてたけど、真意までは全然わかってなかった。
わかるのが最後のライブなんて、薄情なやつですね…。


急に違う話になりますが、
私は元々DだとASAGIさんのファンで、好きになって始めの頃はセンター付近でライブを見ることが多かった人間です。
そして友達がHIDE-ZOUさんのファンだったこともあり、下手で見ることも増え、元々かわいいなって思ってたTsunehitoさんもよく見るようになりました。
そのうち誰のファン?って聞かれたら「ん~…?」って感じのやつだったんですけど、
久しぶりのライブで思ったのは、やっぱりTsunehitoさんかっこいいな~って。

多分昔はTsunehitoさんの何が好きかって言語化できてなくて、女形の格好がかわいいとか、衣装が好きとか、そういうことばっか言ってたんだけど、Tsunehitoさんの衣装や髪型はたしかにかわいくて、ベース弾きながらくるんと回ってスカート?っぽい部分がふわってするのとか、めちゃくちゃかわいい。
でも、ツインテールの三つ編みを振り乱してヘドバンしながらベース弾く姿とか、ベースそのものの音とか、マイクに向かって叫ぶ声とか、め~~~~~~~~~~~~~っちゃかっこいいんです。
かっこいいTsunehitoさんが好きだったんだ、ってやっと気づきました。

終演後、いろいろあった(ここでは割愛します)チェキ撮影会にて、これは絶対にTsunehitoさんに直接伝えたい、と思って、がんばりました。
本当に本当に、かっこよかった…。
やだな~最後の最後にこんな好きになることある???ってなるけど、そういうもんだよ。


活休とか、解散とか、最後のライブってそうなんだよ。
絶対にもっと好きになる。だからあんまり行きたくない。
終わったあと、なんで今まで…って絶対に後悔するから…。

でも後悔してもいいと思えるくらい、最高なライブを見れました。

Dありがとう。
私はDに出会っていなければ、バンギャになってなかったと思うし、
バンギャじゃなかったら、今みたいに生きていけなかったと思います。

そして、この日のライブに行こう!と言ってくれた友達。
一番最初、私が半ば強引に誘ったDのライブについてきてくれてありがとう。
掲示板で出会ってからずっと仲良くしてくれてる友達。
子育てで忙しい中、来てくれてありがとう。
3人で遠征するのは学生のとき以来だったかもしれない。久しぶりに会ったから話も止まらなくてめちゃくちゃ楽しかった。3人でライブが見れて本当によかった。

本当に本当にありがとう。

 

EN1
Night ship-D-
闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア
7th Rose

EN2
Alice
闇の国のアリス
真昼の声

EN3
Lost breath
EDEN

EDEN

EDEN

  • D
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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*1:「闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア」の略称

*2:Tsunehitoさんが当時所属していたSCISSORが解散、その数日後にDに加入したことについていろいろ